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パルマ大学との合同フィールドワークと同大教員による講義を実施


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梅ヶ島にて合同フィールドワークを実施

6月17~18日、協定校であるイタリアのパルマ大学と本学経営情報学部との合同フィールドワークを静岡市葵区梅ヶ島にて行いました。フィールドワークにはパルマ大学の学生8名?教員2名、静岡県立大学の学生6名?教員3名、今回のフィールドワークをコーディネートした関西学院大学の教員1名およびその同伴者1名の、合計21名が参加しました。

17日朝、静岡駅を出発した一行は途中、道の駅に立ち寄り、わさびソフトクリームを堪能しました。パルマ大学の学生にも「こんな味のものは食べたことはない!」「おいしい!」と好評でした。 
到着後は、まずは度胸試しとして、入島の吊橋を渡りました。そのあと、「赤水の滝」を見学して、宿泊先に向かいました。

宿泊先では静岡県立大学とパルマ大学との合同セミナーを実施しました。両大学の学生はアムナー経営情報学部准教授から、ガストロノミーツーリズムとは何か、日本と欧米における体験型のフードツーリズムの違いについての講義を受け、両国間のツーリズムに関するライフスタイルの違いを踏まえつつ、共通して考えなければならないサステナブルなツーリズムのあり方を学びました。講義の後は、宿が提供している梅ヶ島で採れたワサビ、原木椎茸、あまご、山菜、お茶などの食材を使った料理を食べ、その土地の食文化を体験する“ガストロノミーツーリズム”を肌で感じました。

2日目は、あいにくの天気でしたが、農園でのキノコ狩りや紅茶の体験工房でほうじ茶とチャイ作りを体験し、最後に自分たちのこれまでの体験から得られたことを共有しました。
パルマ大学の学生からは、「静岡の大自然の中で、おいしい食材を堪能し、日本人の学生と一緒にこうした体験ができ様々な経験が出来る貴重な機会となった」、本学の学生からは「静岡に住んでいてもなかなか梅ヶ島に来る機会がなく、日ごろ出来ない様々な活動をイタリアの人たちと行うことが出来て楽しかった」などの感想がありました。

今回、宿泊も含んだフィールドワークを初めて実施しましたが、日伊両方の学生たちにとっても、また教員にとっても、ガストロノミーツーリズムの相互理解を深め、今後のサステナブルなツーリズムのあり方を考える貴重な機会となりました。

日伊の合同講義の様子

梅ヶ島でのグルメを堪能

キノコ狩りに挑戦

ほうじ茶作りに挑戦


ガストロノミーツーリズム講座で、マリオ教授による特別講義を実施

「ふじのくにガストロノミーツーリズム講座 観る?食べる?学ぶ(しずおか学)」では、6月20日にマリオ?ベネツィアーニ(MARIO VENEZIANI)教授を招き、“イタリアにおけるガストロノミーツーリズム”をテーマとした講義を行いました。マリオ教授は、ガストロノミーツーリズムの定義は明確に定まっていないのが現状としつつ、①農業生産、②地域?環境保全及びその推進、③経済?社会的な持続可能性、の三要素が接合しているのがガストロノミーツーリズムであると解釈されていると説明しました。さらに、各要素に『誰が責任を負っているのか』を意識することの重要性を強調し、イタリアにおいてはガストロノミーツーリズムは主にアグリツーリズム事業が中心であり、2000年から始まったEUにおけるCommon Agricultural Policy(CAP)の下で、政府からの補助も得ながら、農業生産者における直接収入の増加と地域の発展という2つの目標を掲げ、アグリツーリズムのビジネス化が推進されてきた現状を解説しました。パルマにおけるアグリツーリズムの事例では、パルマ大学の卒業生が事業化した、ロードバイクで由緒ある名所を巡りながら名産品を堪能するツアーを紹介し、学生からは現地でぜひ体験してみたい、という感想が多数寄せられました。

講義の様子

(2024年7月3日)

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